伊勢市立小中学校 科学創作展

2022

審査員講評

小学生の部

本年度の傾向

・植物や動物を扱った研究が多かった。特に継続的な観察を行ったり、成長過程を丹念に追う等、時間をかけて長期間取り組んだものが目立ち、その努力に感じ入った。
・これまでの学習を起点にしたり、身近なものに興味を持って始めた研究が多く、子ども一人ひとりの視点やセンスが感じられた。
・研究結果や観察結果を、表やグラフをうまく活用してまとめているものが多かった。また、結果がうまくいかなくても、条件を変えて研究や観察を続ける等、根気強く取り組んだものも見られた。
・例年に比べ工作は少なめだったが、親子の触れ合いが感じられるものがあった。

中学生の部

本年度の傾向

・個々の興味や発想に基づき、子どもらしいものから専門的なものまで多岐にわたるテーマが見られた。
・色使いやレイアウト、デザインを工夫し、見やすくまとめてあるものが多かった。
・実験道具についても、既存の道具に頼るのではなく、100円ショップで購入できるものを活用して自作したものがあり、非常に感心させられた。

Web展示について

伊勢市科学創作教育振興会より

インターネットを利用したWebによる公開について

 今年度も、新型コロナウィルスが猛威を振るっています。「伊勢市立小中学校 科学創作展」の開催にあたり、年度当初より実施方法について検討を重ねてきました。経済活動や社会活動は少しずつ従来に戻りつつありますが、学校現場では相変わらず厳しい状態が続いています。結論として、感染拡大防止の観点から、3年連続のWeb公開とさせていただきました。
 入賞作品の決定については、昨年度のやり方を踏襲しました。審査会は開催しますが、賞を「学校科学賞」および「学校創作賞」として各学校の賞候補作品を尊重し、最終決定は各学校で行うというものです。作品データのアップロードについても、各校の科学創作展委員が担当しました。小学校の三重県発明くふう展出品についても、昨年通り科学創作展としてではなく各学校での対応をお願いしました。
 また、中学校の日本学生科学賞三重県展の出品作品は、各中学校委員による審査で決定しました。なお、三重県展の審査は10月4日に三重県総合博物館「MieMu」で行われ、御薗中学校2年 垣澤心さんの「メダカ、アカハライモリの視覚と嗅覚の優位性について」が見事「読売新聞社賞」に輝きました。
 このように、今年度は10月14日(金)~10月23日(日)を展示期間として、一般の皆様に「令和4年度 伊勢市科学創作展」をWebにて公開いたします。ご高覧をよろしくお願いいたします。